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カテゴリ:海への讃歌( 1 )
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2002年 06月 01日 |
海への賛歌 vol.33 ~日本のベストオブハナダイ~_e0158261_07545609.jpg
海への賛歌 vol.33 ~日本のベストオブハナダイ~_e0158261_07545682.jpg
サクラダイ Sacura margaritacea 魚類スズキ目ハタ科 約15センチ

和歌山県田辺「ショウガセ」 水深37メートル

No.1 カメラ:オリンパスC-3040 内蔵ストロボ強制無発光
     ライト: LX55 マニュアルモード f2.8 ss1/150

No.2 カメラ:オリンパスC-5050 レンズ:UWL-100ドームレンズ
    ストロボ:YS-90DX Mモード f6.3 ss1/100

 みなさんこんにちは、お元気ですか? 今年は気温と水温の上昇が例年以上に早く、まだ梅雨入り前だと言うのに、晴れている日なんかはすっかり夏模様です。僕がここ田辺に来てちょうど一年になるのですが、昨年の今頃と比べても、海の中の生物達の数や種類がとても多いように感じられ、今年の夏は昨年以上に楽しい毎日となりそうです。このメールマガジンを読んでくださっている方で、まだ田辺の海が未経験の方、ぜひこの夏(秋のうほうがさらにいいかなあ?)遊びに来てください。海も陸も損はさせませんよー。潜って、撮って、食べて、飲んで、語りあいましょう。

 さて、今回はサクラダイと呼ばれるお魚さんの紹介です。サクラダイと聞きますと、ダイバーでない方は真鯛の稚魚の「桜鯛」のことが思い浮かぶかもしれませんが、このサクラダイはハタ科に属しており、その中でも特に色彩が美しいハナダイと呼ばれる仲間の一種で、食べる鯛とはちと違う種類なんです。基本的に魚の和名にはいいかげんなものが多く、名前と実際の分類のつながりという観点から見ると、あまり当てにしないほうが良いというのが結構多いんですよ。

 難しい話はそれくらいにして、まずはNo.1の画像ですが、このサクラダイはずばりオスです! ハナダイの仲間は圧倒的にオスのほうがハデで美しく、これはつまりメスの気をひくためだという説が有力なのですが、このサクラダイも例にもれず、メスはオレンジ一色で背中に黒い斑点があるだけで、大きさもふたまわりくらい小さいです。オスはご覧のように赤と白のツートンカラーのボディイにピンク色の斑点が散在しているのですが、これがまるで桜吹雪のように見えるところから、「サクラダイ」という名がつけられたそうです。 先ほど和名にはいいかげんなものが・・・などと書いてしまいましたが、このサクラダイのように体の模様にとてもマッチした、大変ワビサビを感じる名前がつけられている魚もおり、なんか日本の心ここにありみたいな気がする訳なんです。

 そして、お気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、No.1画像のバックには、前回お伝えした世界的にも貴重なオオカワリギンチャクの群生が写っているのです。黄色のイソギンチャクのまわりを泳ぐ桜吹雪のサクラダイ、この風景は世界中探してもここ和歌山の海にしかない景色なのです。それから、No.2の画像ですが、そのイソギンチャクの群生を通り過ぎたところにトップが水深30メートル、水底が50メートルというかな~りディープな根があり、そこにはご覧のようにサクラダイたちが群れているのです。船のイカリからは結構距離があり、しかも深いので、コンディションの良い時にしか行くことができませんが、群れて泳ぐサクラダイたちがまるで春の嵐に舞う桜吹雪のような、とても美しい世界が広がっているのです。日本では美しいハナダイがほかにも何種類かいますが、名前とこの桜吹雪の前においては、サクラダイこそが日本のベストオブハナダイと呼ぶにふさわしいと断言できます。

(2002年6月)

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